警備会社の正社員について
はじめに
警備員の求人というとアルバイトが目立つ印象が強いですが、正社員の募集ももちろんあります。
正社員になると現場に左右されず安定した収入を得られるという大きなメリットがありますね。
この記事ではアルバイトでは関われない業務も担う、警備会社の正社員について解説します。
正社員として警備業界で働きたいという方はぜひお読みください。
正社員とアルバイトの違いは?
現場業務はどちらも同じではありますが、正社員とアルバイトでは仕事内容も待遇も違います。どこが違うのか見ていきましょう。
正社員
・福利厚生が充実する
正社員であれば必ず社会保険に加入できるため、条件がそろわなければ加入できないアルバイトと違い、福利厚生が充実しています。
社会保障以外の福利厚生についても、会社によっては独自に決める任意福利厚生がある場合もあります。
・収入が安定する
アルバイトの場合は現場がない限り勤務に就くことができませんが、正社員なら現場の有無にかかわらず給与が発生します。
シフトの自由度は減る代わりに固定の現場で安定して働くことができ、確実にもらえる金額が把握できるため生活設計もしやすいでしょう。
アルバイト
・現場が固定ではない
担当する警備の種類にもよりますが、アルバイトの場合はその日ごとに出勤する現場が違うことが多いです。
決まった場所へ配属されるのではなく様々な現場を転々とすることになるため、慣れない現場での仕事をその都度こなしていくという難しさがあります。
・シフトの自由度が高い
警備のアルバイトの最大の特徴は、シフトを自由に組めるため時間の都合がつけやすいことです。
予定が空いている日にのみ仕事を入れてもらうことができ、お金が必要になったときは多めに働くこともできます。
自由に働くことができるため、学生さんや、ダブルワークをしたい方が警備のアルバイトをすることも多いです。
警備会社の正社員の業務内容は?
現場での仕事はアルバイトと変わりませんが、慣れてからは現場のリーダーを任され、やがて警備スタッフのシフト管理など複数の現場を統括する立場になります。
現場の責任者として依頼主と接し、巡回ルートを打ち合わせで決めるなど、会社の顔として活躍する場面も増えていきます。
このように現場経験を経て現場の警備スタッフを支える仕事を担うようになります。
キャリアを積んでからは、
取引先の希望に合わせて現場に配置する警備スタッフを手配する「管制業務」
現場に出る前の警備スタッフを指導・教育する「教育係」
そのほか営業職や事務職に異動するケースもあります。
現場の警備業務から次のステップへ進めるのが正社員の特徴と言ってもいいでしょう。
正社員のキャリアアップの流れ
警備会社の正社員になるには?
多くの警備会社では現場経験を積んだアルバイトの中から人材を選んで正社員になってもらう、という流れが多いです。
始めから正社員の募集をしている会社ももちろんあります。
警備のお仕事は基本的に学歴不問ですので、多くの人に門戸が開かれています。
正社員に求められる業務内容は複数の現場を統括することですので、責任感が強く、仲間と信頼関係を築ける人が望ましいです。
遅刻・欠勤をしないといった勤務態度に加え、警備スタッフとのコミュニケーションや依頼主への対応技術といった警備業務以外のポイントも必要になってきます。
警備員に求められる資格
正社員として勤めるために欠かせないのが資格です。
仕事を続けるうちに
・警備業務検定(1級、2級)
・警備員指導教育責任者
を取得することを求められることがあると思います。
警備業務検定は
1.空港保安警備業務
2.施設警備業務
3.雑踏警備業務
4.交通誘導警備業務
5.核燃料物質等危険物運搬警備業務
6.貴重品運搬警備業務
以上6種別があり、それぞれ1級と2級があります。警備会社や担当する警備の種別によって、取るべき種別も変わってきます。
警備員指導教育責任者は警備員に対する教育・指導や、現場管理、管制業務などを中心に行います。
警備員指導教育責任者の有資格者を各営業所に1人は配置する必要があるため、重要度の高い資格です。
この資格も1号から4号まで種別があり、例えば、1号警備しか取得していない場合はその他の警備を担当できない、という仕組みになっています。
まとめ
東京オリンピックや大阪万博など国際的なイベントが予定されている中、警備員が必要とされる場面が広がっていますが、警備業界は常に人手不足です。
近年ではセキュリティーへの世間の関心も高まっており、ホームセキュリティーというニーズも増えています。
また、最近は顧客や利用者のメインが女性であるお店や施設も増えているため、女性警備員のニーズも増加傾向にあります。
警備員の仕事は、最初は資格がなくても始めることができ、学歴も問われません。
さまざまな経歴の人達が警備員として活躍しています。
この記事を読んで、正社員の警備員としての働き方に興味を持っていただけたら幸いです。