警備員に年齢制限はある?警備業界で働く高齢者が多い理由とおすすめの警備業

警備員になるのに年齢はあまり大きな障害にはなりません。若い方でも高齢の方でも、誰でも自分の好きなタイミングで警備員としてのキャリアをスタートすることができます。
しかし、一部例外もあり、完全に年齢制限がないわけではありません。また、年齢によって適した警備業務は異なるため、年齢が上であるほど安全のためにも警備内容をよく吟味してから就職する必要があります。
そこで今回は、警備員の年齢制限の有無と高齢者が多い理由、年齢ごとに適した警備業務、高齢者におすすめの警備業務などについてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
警備員に年齢制限はある?なぜ高齢者が多いの?
まずは、警備員の年齢制限の有無や平均年齢などについて解説します。
年齢制限はほとんどない
警備員に年齢制限はほとんどなく、18歳以上であれば誰でも従事することが可能です。
18歳未満は警備業法により働くことが禁じられているため、たとえ「年齢不問」と書かれたアルバイト募集であっても、18歳未満であれば応募することはできません。
年齢の上限はとくに設けられておらず、60歳以上であっても警備会社が問題ないと判断すれば警備員として働くことができます。
警備員の欠格事由
警備員には年齢以外にも欠格事由があります。警備業法に記載された欠格事由に1つでも該当してしまうと、警備員として働くことはできないため注意が必要です。
・18歳未満の方 ・破産手続き開始の決定を受け、まだ復権していない方 ・過去に禁固以上の刑や警備業法違反で罰金刑となり、執行が終わってから5年以上経過していない方 ・直近5年間で“警備業法違反”や“警備業務中の法令違反”を犯した方 ・集団・常習的に不法行為や罪にあたる違反行為をした、またはする恐れがある方 ・暴力団員と関わりがある方 ・アルコールや違法薬物の中毒者 ・心身に障害を抱え、警備業務を正しく適切に遂行するのが困難な方 |
欠格事由についての詳細は下記よりご確認ください。
警備員になるには?あてはまるとNGな8つの欠格事由と警備員になる方法を解説
警備員の平均年齢
警備員の平均年齢は「51.6歳」です。もちろん10代や20代、30代にも警備員として働く方はいますが、45〜69歳までの年齢の方が多い傾向にあります。
参照:e-Stat「令和5年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
警備員は高齢者でもできる仕事
警備員は高齢者でもできる仕事として認識されています。
高齢者が多い理由は次のとおりです。
警備員として働く高齢者が多いのはなぜ?
警備員に高齢者が多い理由には、働きやすい仕事内容が関係しています。
警備員は立ちっぱなしで体力が必要とされる仕事ですが、現場によっては体力が少なくてもできる仕事もあるので、高齢者の再就職先として選ばれやすいのです。
高齢者の警備員雇用は警備会社にもメリットがある
警備業界は慢性的な人手不足であり、警備員の数が足りず工事ができない現場もあるほど深刻です。そのため、年齢が高くても体が動く健康な人材は警備業界から求められやすいといえます。
また、60歳以上の方を雇うと国から助成金が支払われます。経済的な負担を軽減しながら人材を獲得できるというのは、人手不足に悩む警備業界にとっては大きなメリットといえるでしょう。
警備のMTでは、60歳以上のシニア世代も活躍しています。転職先を探している方はもちろん、定年後の仕事を探している方にもおすすめなので、ぜひ下記よりチェックしてみてください。
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年齢ごとに変わるおすすめの警備業務
警備員と一言で言っても仕事内容はさまざまで、施設警備、交通誘導・雑踏警備、運搬警備、身辺警備の4種類があります。多種多様な警備業務の中から自分の年齢に適したものを選ぶことで、無理なく仕事を続けることができます。
例えば、警備員の求人でも多くみられる施設警備や交通・雑踏警備は、高齢の方でも務まる仕事です。正社員や契約社員の他、アルバイト採用もあり、「変形労働時間制」や「三交代制」の勤務となるケースがほとんどです。ミドルシニア歓迎の求人も少なくないため、年齢を気にすることなく働くことが可能です。
変形労働時間制 | 繁忙期は労働時間を長くし、閑散期は労働時間を短くするというように、平均労働時間が法定労働時間を超えない範囲で週・月の労働時間を柔軟に設定する勤務形態のことです。 |
三交代制 | 勤務時間を「日勤」「夜勤」「昼夜勤」の3つに分けたシフト制の勤務形態のことです。 |
一方、運搬警備や身辺警備は危険が多く高齢者には難しいといえます。
運搬警備は現金や貴金属、美術品などの貴重品を運ぶのが仕事で、強盗などに遭う危険性があります。また、身辺警備はいわゆるボディーガードと呼ばれるもので、警備対象者を守るために不審者などと対峙することもあるでしょう。
運搬警備も身辺警備も危険が付き纏う仕事なので、高い身体能力や武道の心得などが求められます。そのため、若くて体力があり、機敏に動ける人に向いている仕事といえるのです。
高齢者にとくにおすすめなのは施設警備!
高齢者にとくにおすすめの警備業務は「施設警備」です。こちらでは、施設警備がおすすめの理由をご紹介します。
未経験歓迎の求人が多い
施設警備は未経験歓迎の求人が多い傾向にあります。採用後、研修を経て現場へ出るので未経験で資格がなくても働くことが可能です。
平均年齢が高い
施設警備員を含め、警備員の平均年齢は51.6歳と高めです。また、60代・70代の警備員は増えており、60歳以上の警備員の数は全体の3割を超えています。同じ世代の方が働いているため、プレッシャーがかからず、安心して働くことができます。
参照:e-Stat「令和5年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
業務の負担が比較的少ない
他の警備業務に比べて施設警備は業務負担が少ない傾向にあります。施設の巡回や防犯カメラの監視など、施設の安全管理を行うことが主な仕事なので、あまり体力に自信がない方でも働くことができます。
プライベートの時間を確保しやすい
警備員の仕事では長時間勤務になるケースが多いですが、仮に丸1日仕事だったとしても勤務後の2日間はお休みがあります。プライベートの時間を確保しやすいため、自分の時間を大切にしながら働くことができます。
警備のMTでは週1日の勤務からシフトが組めるため、無理なく働くことが可能です。日給保証がある他、日払いにも対応しているため、急な出費などがあっても安心です。警備業界が未経験の方でも働けるので、ぜひ下記よりチェックしてみてください。
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警備員として働くにはどうすればいい?
警備員として働くには、まず警備会社の求人に応募します。採用されたら、本人の希望なども加味した上で各業務先に配属されます。
また、警備員になるには新任教育を受ける必要があります。新任研修の内容は警備会社によってさまざまで、独自の教育プログラムを整えている会社も少なくありません。
雇用形態に関係なく研修を受けて警備業務の基礎やノウハウを学ぶことになるため、未経験の方でも安心して警備員としてのキャリアをスタートできます。
高齢者が警備員として働く場合の注意点
警備業界では老若男女問わず多くの方が活躍していますが、高齢者が働く上で注意すべきことがあります。
まずは「警備業務をラクだと思わないこと」です。確かに警備員は高齢者でも働きやすい仕事ではありますが、警備業務によっては辛く大変なこともあります。
例えば、交通誘導・雑踏警備の仕事は外で行いますが、暑い日も寒い日も立ちっぱなしで業務を行います。勤務時間が長時間になるケースもあるため、ある程度の体力・気力が必要になるのです。
また「仕事量に変動がある」という点も留意しておきましょう。
警備業界にも繁忙期と閑散期があり、時期によっては仕事量が膨大になることもあります。シフトを増やさざるを得ないというケースも出てくるかもしれないため、あらかじめ仕事量に変動があることは覚えておきましょう。
まとめ
警備員は欠格事由に該当しなければ誰でも働くことが可能です。年齢に関しては上限がなく、18歳以上であれば働けるため、高齢の方でも挑戦しやすい職種といえます。
ただし、警備業務によって大変さが異なるため、年齢に適した警備業務を選ぶことが大切です。とくに高齢者は体力面などに不安を覚えるケースもあるため、心身の負担を極力減らして働くためにも、自分の年齢に適した警備業務を把握しておくことをおすすめします。
警備のMTは、愛知県名古屋市を拠点に施設警備や交通誘導・雑踏警備などを行う警備会社です。愛知県や岐阜県、北海道に営業所があり、各拠点でさまざまな警備業務を請け負っています。
日程や働く時間などを柔軟に設定でき、未経験でも安心して働ける環境を整えている他、会社契約の寮を完備しているためすぐに腰を据えて働けます。
「警備会社で働きたい」「警備員の仕事に興味がある」という方は、ぜひ警備のMTへご連絡ください。
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