警備員の年収は高い?安い?警備の種類別の年収と給料アップの方法

警備員として働こうか迷っている方の中には、年収がどれくらいなのか気になるという方もいるかもしれません。
結論から言うと、警備員の年収は決して高くはありません。しかし、警備業の種類や働く地域、雇用条件、就職・転職する警備会社などによって給与は異なるため、それらを踏まえた上でどう働くかを決めることをおすすめします。
今回は、警備員の種類と種類別の平均年収をご紹介するとともに、都道府県別の警備員の年収、年収アップの方法などについても解説していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
警備員の種類は?種類別のおおよその年収も公開!
令和5年賃金構造基本統計調査によると、警備員の月収は27万9,800円、年間賞与・その他特別給与額は40万3,400円です。これらの数字をもとに算出すると、警備員の平均年収は376万1,000円ほどとなります。
参照:Stat「令和5年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
しかし、警備員は4種類に分類されており、それぞれの年収は警備業務ごとに異なります。
警備の仕事内容と年収については、下記のとおりです。
施設警備(1号警備)
施設警備員は、オフィスビルや商業施設、マンションなどの警備を担当します。建物内に不審者が侵入しないように監視したり、不審物が設置されていないか巡回を行ったり、火災の発生を予防するために機器を制御したりするのが仕事です。
施設警備員の年収
厚生労働省によって運営されている「jobtag」によると、施設警備員の年収は376万1,000円です。大都市圏に加えて、施設警備の需要が高い地域では比較的高い給与で雇用するケースもあります。
参照:職業情報提供サイト jobtag「施設警備員 統計データ」
交通誘導・雑踏警備(2号警備)
交通誘導・雑踏警備員は、工事現場やイベント会場などで人・車両の誘導を担当します。関係車両をチェックしたり、駐車場へ誘導したり、イベント会場周辺で歩行者を誘導したりするのが主な仕事です。
交通誘導・雑踏警備員の年収
交通誘導・雑踏警備員の年収は350万2,000円と施設警備よりはやや下です。東京などの大都市圏は地方よりも給与が高い傾向にありますが、需要があれば地方でも安定して働けます。
輸送警備(3号警備)
輸送警備員は、現金や貴金属、美術品、骨董品などの貴重品の運搬を担当します。運搬車を運転するのはもちろん、ATMへの現金補填や売上金の回収なども行います。
価値の高いものを運搬するため、盗難や強盗に遭遇する危険性が高く、仕事内容によっては防弾・防刃チョッキを着用したり、装備として警棒や盾を携帯したりすることも少なくありません。
輸送警備員の年収
仕事内容によって差がありますが、輸送警備員の年収は300〜400万円ほどです。危険性や専門性が高いゆえに、上記2つの警備業よりも給与が高い傾向にあります。
身辺警備(4号警備)
身辺警備員はいわゆるボディーガードのことで、警備対象者の命や財産を守ることが仕事です。警備対象者は幅広く、政治家や著名人、芸能人、アーティストなどの有名な方に加えて、近年ではストーカー被害や性被害から守るために一般人の警備を担当することもあります。
身辺警備員の年収
身辺警備員の年収は420〜550万円ほどです。身辺警備は危険が多く、また専門性や依頼を遂行するための専門的な知識・経験を必要とするため、他の警備業よりも年収が高く設定されています。
警備のMTでは、警備業界初心者の方でも安心して働ける制度が充実しています。警備の資格取得をサポートしてくれる他、日給保証があるため、仕事に慣れないうちでも安定した給与をもらえます。
また、事業内容は施設警備と交通・雑踏警備が主であり、サポート体制がしっかりしているので未経験者の方でも警備業界でのキャリアをスタートできます。警備業界に興味のある方は、下記も合わせてチェックしてみてください。
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警備員の給料はいくら?年齢・経験年数別の年収と給料アップのノウハウを伝授
警備員の年収は「地域」や「条件」でも異なる!
警備員の年収は働く地域や条件などによっても異なるため、求人に記載されている細かい情報にも目を向けてみてください。
警備員の地域別の年収
警備員の年収は、就業する地域によっても異なります。
厚生労働省が運営する「jobtag」によると、各都道府県の施設警備員の給与は下記のとおりです。
※平均より給与水準の高い地域を太字にしています
東日本 | 北海道 | 北海道:342万2,000円 |
東北 | 青森県:318万8,000円 岩手県:390万4,000円 宮城県:264万1,000円 秋田県:338万6,000円 山形県:301万2,000円 福島県:338万4,000円 |
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関東 | 茨城県:301万2,000円 栃木県:324万円 群馬県:290万7,000円 埼玉県:339万9,000円 千葉県:353万1,000円 東京都:480万5,000円 神奈川県:430万円 |
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中部 | 新潟県:418万3,000円 富山県:428万7,000円 石川県:285万円 福井県:423万6,000円 山梨県:345万1,000円 長野県:391万9,000円 岐阜県:293万4,000円 静岡県:334万1,000円 愛知県:429万3,000円 |
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西日本 | 近畿 | 三重県:530万円 滋賀県:358万円 京都府:355万4,000円 大阪府:349万2,000円 兵庫県:429万6,000円 奈良県:365万8,000円 和歌山県:351万1,000円 |
中国 | 鳥取県:325万7,000円 島根県:368万7,000円 岡山県:304万2,000円 広島県:307万6,000円 山口県:411万2,000円 |
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四国 | 徳島県:368万7,000円 香川県:400万4,000円 愛媛県:388万7,000円 高知県:408万6,000円 |
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九州 | 福岡県:332万9,000円 佐賀県:369万6,000円 長崎県:299万8,000円 熊本県:273万1,000円 大分県:338万1,000円 宮崎県:221万4,000円 鹿児島県:302万1,000円 |
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沖縄 | 沖縄県:311万3,000円 |
参照:職業情報提供サイト jobtag「施設警備員 統計データ」
警備員の条件別の年収
警備員の求人では「条件付き」のものがあり、例えば「請負」「施設内」「シニア」「65歳以上」「直行直帰」「夜勤のみ」などがあります。
条件付きの警備員の求人から算出された数字をみると、「直行直帰」や「30代」という条件の給与水準は全体比の+1%ほどとなり、「施設内」という条件の給与水準は全体比の-9%となります。
上記の数字はあくまでも一例であり、求人情報によって差があります。ただ、条件によって給与に差が出るのは一般的ですので、警備員の求人を探す際は条件も忘れずチェックしてみましょう。
警備会社の規模別の年収
警備員の年収は入社する警備会社によっても異なり、企業規模別では社員数が多いほど年収も増加する傾向にあります。
また、交通誘導・雑踏警備に関しては3月〜5月ごろが閑散期とされていますが、その時期に仕事が激減してしまう警備会社を選ぶと働く日数が限られてしまうため、年収は低下してしまうことが予想されます。
警備員が年収を上げるにはどうすればいい?
こちらでは、年収アップの方法をご紹介していきます。
警備に関する資格を取得する
まずは、警備に関する資格取得が挙げられます。警備員には「警備業務検定」と呼ばれる国家資格があります。こうした資格を取得すると資格手当がつく可能性がある他、対応できる業務が増えてキャリアアップにつながりやすくなります。
階級を上げる
警備員としての階級を上げると年収アップが期待できます。
ただ、警備員の階級は法律で定められているわけではなく、全ての警備会社に階級制度があるわけではありません。
また階級制度がある場合、「警備士」「警備長」「警備司令」などの階級は警備会社が独自に設定していることが多く、入社年数や実績、試験などによって階級が上がるかどうかが判断されます。
階級制度を利用して年収アップを目指したい方は、警備会社の求人情報などを確認して階級制度があるかをチェックしてみましょう。
夜勤に対応する
警備員の給与には「夜勤手当」がつきます。夜勤は心身ともに大変ですが、その分日勤よりも給与が高い傾向にあります。夜勤に対応できる方は、日勤とのバランスを考えながら夜勤対応の日を増やしてみても良いでしょう。
雇用形態や勤務地を変更する
警備員の年収は正社員・契約社員・アルバイト・パートの順で高くなる傾向があるため、正社員以外で働いている方は雇用形態を見直してみてはいかがでしょうか。
また、先でも述べたように警備員は勤務地によって年収が異なるため、勤務地を変更してみるのもおすすめです。東京や神奈川などの都市圏は給与が高い傾向にありますし、中部地方や近畿地方、四国地方などの地方でも、需要があれば平均よりも高い給与を稼ぐことが可能です。
優良な警備会社に転職する
優良な警備会社に転職するというのも一つの手です。教育や研修制度、サポート体制が充実している警備会社へ就職・転職すれば、警備員としての知識や技術を高めることができ、それが年収アップにつながります。
警備のMTでは、経験豊富なスタッフの指導が受けられるため、警備業界が未経験という方でも挑戦しやすい環境です。また、研修中も給与が発生する他、日給保証、日払い・週払い対応など、安定した収入を得られるため、急な出費があったときも安心です。
常に働ける現場があるというのもうれしいポイントなので、警備業界への就職・転職を検討中の方は、ぜひ警備のMTまでご連絡ください。
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警備員になるメリットとは?
警備員になるメリットはいくつかありますが、その中から2つご紹介します。
未経験からでもキャリアを形成できる
1つは「未経験からでもキャリアを形成できる」という点です。
警備員は未経験の方でも働きやすい仕事です。また資格を取得したり実績を積んだりすることで、社内でのポジションはもちろん年収アップも期待できるため、ゼロから着実にキャリアアップを目指せます。
プライベートとの両立がしやすい
もう1つは「プライベートとの両立がしやすい」という点です。
警備員の求人は長期で働けるものから、短期で働けるものまであります。また、警備会社によってはシフトが組みやすく、日勤・夜勤と働き方を選べるため、プライベートとの両立がしやすいといえます。
警備のMTでは、週1日から働けます。シフトが自由に組めるのでダブルワークも可能!プライベートを大切にしながら警備業界でも活躍できます。
18歳以上なら誰でも働けるので、学業の合間に警備業界を経験したり、定年後の新たな仕事としたりと自分のペースで働けます。警備員の業務に興味がある方は、ぜひ警備のMTまでご連絡ください。
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まとめ
警備員の年収は警備業務の種類に加えて、働く地域や条件、警備会社によっても異なります。高収入とはいえない仕事かもしれませんが、頑張り次第では年収を上げることは可能です。
また、未経験からキャリアを形成できる他、プライベートとの両立がしやすいというメリットもあります。自身の成長を感じられる仕事なので、きっと多くのやりがいを見つけられるでしょう。
警備のMTは、愛知県名古屋市を拠点に施設警備や交通誘導・雑踏警備などを行う警備会社です。愛知県や岐阜県、北海道に営業所があり、各拠点でさまざまな警備業務を請け負っています。
日程や働く時間などを柔軟に設定でき、未経験でも安心して働ける環境を整えている他、会社契約の寮を完備しているためすぐに腰を据えて働けます。
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