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警備員の争奪戦が激化!?人手不足の警備業界の課題と今後の対策とは

ポツンと立っている警備員

防犯・防災意識の高まりから警備の重要性が再認識されており、警備員の需要も年々高まっている警備業界ですが、近年では人手不足が深刻化しており、どの会社でも働き手の獲得に力を入れています。警備業界に興味があるという方にとって求人が増えるのはうれしい反面、「人手不足ということは業界そのものにマイナスな面があるのではないか」と不安に思ってしまうでしょう。

そこで今回は、警備員が人手不足に陥っている原因について解説します。警備会社へ就職・転職する方へ向けて会社選びのポイントもご紹介しているので、ぜひご参考にしてください。

 

警備員が人手不足に陥っている原因とは?

警備員が人手不足に陥っている原因として、主に下記の理由が挙げられます。

 

勤務時間が長くなりがち

警備員は8時間のフルタイム勤務を求められることが多く、短時間のシフトを希望する方から避けられる傾向にあります
警備員は直行直帰が多く、短時間シフトの警備員ばかりになると勤怠の把握が煩雑になり、現場の情報共有も正確にできない可能性があるため、勤務時間が長くなる傾向があるのです。

 

現場によっては就業環境が厳しい

警備員は、現場によっては就業環境が厳しい傾向にあります。例えば、交通誘導や雑踏警備は屋外での勤務なので、夏も冬も就業環境は厳しくなります。また、トイレや休憩する場所がないというケースもあり、肉体的にも精神的にもストレスがかかることがあるのです。
さらに、夜勤を担当する警備員も体力が必要になるため、決してラクとは言い切れません。就業環境の改善は警備会社の尽力だけでは難しいケースが多いため、人材が定着しないという悪循環が起きやすくなっています

 

給与水準がまだまだ低い

警備員の給与水準は、他の職業に比べて低い傾向にあります。もちろん資格取得などで給与アップを図ることも可能ですが、勤務態度や勤務実績が給与に反映されづらい現状があります

 

長期的な人間関係の形成がしづらい

警備業界において短期間で働く現場が変わるケースはよくあることですが、一緒に働くスタッフが変わることも珍しくありません。毎回違う人と働くという環境は新鮮な気持ちになりますが、長期的な人間関係の形成がしづらく、仲間と一緒に仕事をしたいという方にとってはマイナスの要素といえます。

 

安定したキャリア形成に時間がかかる

キャリア形成に時間がかかることも人手不足に拍車をかける要因です。警備員の国家資格はいくつかありますが、資格取得までに何年かの実務経験を積む必要があります。警備としてのキャリアを形成し、さらに給与の水準を上げるまでに時間がかかることから、キャリアの形成を待たずに警備業界から転職してしまう方もいるのです。

 

新しい働き方の導入が困難なことも多い

警備業界では、新しい働き方の導入が困難なことが多い傾向にあります。先でも述べたように、短時間シフトに柔軟に対応するには労務管理などの体制にテコ入れを行う必要がありますが、まだまだ旧態依然の警備会社は少なくありません。制度が追いついていないとなると、多様な働き方を望む人材の応募はもとより、家族のために働き方を見直したいと離職するスタッフも出てきてしまうと考えられます。

 

20時間以上の教育がネックになるケースがある

警備員として働くには20時間以上の新任教育を受ける必要があります。3〜4日ほどかかる研修をクリアしなければ現場に出ることができず、また研修期間の給与は通常よりも低く設定されるケースもあるため、応募の時点から敬遠されることもあるのです。

 

離職率の高さも課題

警備員の離職率は決して低くはなく、平均勤続年数は10年以下と他業種よりも短い傾向にあります。せっかく採用してもすぐに離職となると、会社は働くスタッフの教育に投資ができなくなります。その結果、満足に求人が出せず、応募が来ても教育が不充分になり、また離職につながるという悪循環を生み出してしまうのです。

警備のMTでは、警備員として働きやすい環境を整えています。未経験者歓迎の他、週1日から働けるのでプライベートとの両立もしやすいでしょう。また警備資格や運転免許の取得サポートも受けられるため、これから長く警備業界で働きたいという方にもおすすめです。ぜひ、警備のMTの詳しい情報は下記よりチェックしてください。

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警備員が定着する理由・離職する理由

作業現場

警備業界は人手不足とお伝えしましたが、警備会社の中でも「人材が定着している会社」と「人手不足が顕著な会社」があります。そこで下記では、警備員が定着する理由と離職する理由をご紹介します。

 

警備員が定着する理由

2019年にディップ株式会社が実施したインターネット調査によると、警備員が定着する理由には下記のものが挙げられます。

・勤務時間が希望と合っているから
・勤務日数が希望と合っているから
・人との関わりが適度だから
・シフト対応が柔軟だから
・体力的な負担が小さいから
・社会貢献度が高いと感じるから
・周囲の人に感謝されるから
・Wワークがしやすいから
・人に誇れる仕事と感じるから
・仕事内容の割に給与が高いから

参照:ディップ総合研究所「警備業で今後も働きたい4割!理由は希望に合った日程、体力的な負担や給与に不満

これを見ると、多くの警備員にとって勤務時間や勤務日数についての希望が通るかどうかは仕事のモチベーションに大きく関わることが分かります。

 

警備員が離職する理由

逆に警備員の離職理由は何が原因でしょうか。同調査による結果を見ると、離職に影響を及ぼす原因には下記のものが挙げられます。

・体力的な負担が大きいから
・仕事内容の割に給与が安いから
・精神的な負担が大きいから
・キャリアアップがのぞめないから
・人に誇れる仕事と感じられないから
・勤務時間が希望と合っていないから
・シフト対応が柔軟ではないから
・勤務日数が希望と合っていないから
・Wワークがしづらいから
・社会貢献度が低いと感じるから

参照:ディップ総合研究所「警備業で今後も働きたい4割!理由は希望に合った日程、体力的な負担や給与に不満

警備の仕事の多くは施設警備や交通誘導警備、雑踏警備なので、体力的にも負担が大きいと感じる現場は多いでしょう。とくに、警備業界は定年後も働ける仕事であるため、比較的年齢を重ねた警備員からの意見も反映された結果といえるでしょう。

 

警備会社へ就職・転職するなら……人手不足解消のために警備会社が実践していることをチェックすべし!

虫眼鏡でパソコンを見る人

警備会社への就職・転職を考えているなら、上述した「警備員が定着する理由」内の特徴を持つ優良企業を選びたいものです。働く警備会社を探す際は、下記のポイントをチェックしてみてください。

 

柔軟な働き方を提案しているか

柔軟な働き方を提案している会社は、働く人材を大切にする会社だと判断できるでしょう。具体的には「労働時間を緩和するためにシフト交代がしやすい取り組みを採用している」「立哨や動哨の現場以外に、座哨できる現場が選択できる」などが挙げられます。

 

警備会社が求める人物像が明確にされているか

警備会社が求める人物像が明確化されているかもチェックしましょう。

そもそも警備員は必ずしも若い人のほうが良いというわけではなく、警備対象によって警備員に適した人材も変化します。例えば、施設警備は施設関係者の他にもお客さまと接する機会があり、ときには迷子の保護なども行うため、体力がなくてもコミュニケーション能力に秀でた人材が重宝されるでしょう。また、施設内には女性しか入れない場所もあるため、そういったところを巡回する際は、ある程度年齢を重ねた女性のほうが安心感を与えられるかもしれません。

このように、警備業務に合わせて求める人材が明確にされていれば、マッチングのズレを防ぐことができます。

 

応募から採用までスピーディーに対応してくれそうか

応募から採用までの対応がスピーディーかどうかも重要なポイントです。すぐにでも働きたいのに採用までに何週間もかかると、働きたいという気持ちも少しずつ萎んでしまいます。応募から採用までのスピーディーさはもちろん、「即日日払い」「即入寮可」など、さまざまな部分ですぐに対応してもらえる警備会社かどうかをまとめてチェックしてみましょう。

 

有給休暇は取りやすそうか

警備業界は休暇が取りづらいというイメージが定着していますが、働き方改革により以前よりも休みが取りやすくなりました。とはいえ、まだ対処しきれていない企業も少なからずあると思われるため、有給休暇などのお休みが取りやすそうかを調べてみましょう。

 

教育体制・サポートは充実しているか

警備員になるには専門的な知識や経験が必要なので、教育体制やサポート体制の充実化は警備会社を見極める上で重要な要素です。マンツーマンで指導してもらえる、バディ制度を導入しているなどの特徴がある警備会社なら初心者でも働きやすい環境といえるため、HPや口コミなどをチェックしてみてください。

警備のMTでは未経験者のサポート体制が充実しています。経験豊富なベテランスタッフが指導にあたるため、未経験からでも安心して警備員を目指せます。面接は最短で応募当日、就業は早くて翌日から可能なので、すぐに働きたいという方にもおすすめです。警備のMTの詳細は、下記よりチェックしてください。

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まとめ

警備員の需要は高いですが、警備業界では人手不足が顕著です。そのため、多くの警備会社では人材獲得を目指して新しい働き方を提案したり、教育体制を見直したりといった改革を進めています。一昔前よりもはるかに働きやすい環境が整ってきているので、警備員に興味がある方はこの機会にぜひ一歩踏み出してみてください。

警備のMTは、愛知県名古屋市を拠点に施設警備や交通誘導・雑踏警備などを行う警備会社です。愛知県や岐阜県、北海道に営業所があり、各拠点でさまざまな警備業務を請け負っています。
日程や働く時間などを柔軟に設定でき、未経験でも安心して働ける環境を整えている他、会社契約の寮を完備しているためすぐに腰を据えて働けます。
「警備会社で働きたい」「警備員の仕事に興味がある」という方は、ぜひ警備のMTへご連絡ください。

警備のMTについてはこちらから