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警備会社に就職・転職したい人必見!警備員の基本情報&就職時の注意点

誘導する警備員

「安定した仕事に就きたい」「人々の安全を守る仕事に興味がある」などと考えている方の中には、警備員という職業に魅力を感じている方もいるのではないでしょうか。
しかし、実際に警備員として働くには、どのような仕事内容なのか、どんなスキルが必要なのか、そして就職・転職時にはどんな点に注意すべきなのか、具体的な情報が不足していると感じるかもしれません。

そこで今回は、警備員の仕事の基本情報や、大手と中小企業の選び方、身元保証人の必要性、ホワイト企業を見極めるポイントなどをご紹介します。警備会社への就職・転職を検討している方は、ぜひご参考にしてください。

 

警備員になる前に!知っておきたい仕事内容や平均年収、将来性

警備員は、私たちの生活の安全を守る上で欠かせない存在です。しかし、その具体的な仕事内容や平均年収、将来性について、深く知る機会は少ないかもしれません。

ここでは、警備員を目指す上で最低限知っておきたい基本情報を解説します。

 

警備員の仕事内容

警備員とは、施設や人の安全を専門的に守る職業です。警備員として働くためには、まず都道府県の公安委員会によって認定を受けた警備会社に所属する必要があります。その後、警備業法で定められた新任教育や警備員登録を経て、晴れて警備員として現場で働くことができます。

特定の場所に常駐して監視業務を行ったり、イベント会場で不特定多数の安全を確保したり、現金輸送などの重要な物品を警護したりと、その業務内容は多岐にわたりますが、一般的に以下の業務がメインです。

 

監視や見回り 施設内外を巡回し、不審者や不審物がないか、異常がないかをチェックします。

防犯カメラの映像を監視する「モニター監視」も重要な業務の一つです。

来客の受付や入退出管理 オフィスビルや商業施設、マンションなどで、来訪者の受付や身分確認を行い、不審者の侵入を防ぎます。
出入管理 施設や敷地における車両の出入りを管理し、交通誘導を行うことも業務の一つです。とくに、工事現場やイベント会場などでは、安全確保のために交通誘導が欠かせません。
貴重品運搬警備 現金や美術品など、価値の高いものを安全に運搬する業務です。
身辺警護(ボディガード) 要人の安全を確保するため、身辺警護を行います。

 

警備員の仕事内容や種類については、以下の記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

警備員の種類は4つ!需要の高い警備業務の特徴や働きがいについて解説
警備員の仕事内容とは?警備業務別のおもな職場とやりがいについても解説

 

警備員の平均年収

令和5年賃金構造基本統計調査によると、警備員の平均の月収は「27万9,800円」、年間賞与・その他特別給与額は「40万3,400円」なので、年収に換算すると「376万1,000円」ほどになります。
しかし、警備員の年収は勤務形態、経験年数、勤務する地域、そして警備の種類によって異なります

参照:Stat「令和5年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

正社員の警備員の平均年収は、日本の平均年収と比較するとやや低い水準にありますが、資格手当や夜勤手当などが加わることで、収入アップも期待できます。警備員として長く経験を積んだり、警備業務に関する専門資格を取得したりすることで、昇給やキャリアアップの道も開けてきます。

警備員の給料や年収については、以下の記事で詳しく解説しています。年収1,000万円を目指せるのかといった疑問にも答えていますので、合わせてご覧ください。

警備員の給料はいくら?年齢・経験年数別の年収と給料アップのノウハウを伝授
警備員の年収は高い?安い?警備の種類別の年収と給料アップの方法
警備員で年収1,000万円は実現できる?平均年収と給与アップの方法

 

警備業界の将来性

警備業界は、社会情勢の変化やテクノロジーの進化と共に、常にその形を変えながら需要を拡大しています。少子高齢化や労働力人口の減少といった課題を抱えながらも、警備業界全体としては今後も安定した需要が見込まれるでしょう。

具体的には、以下のような要因が警備業界の将来性を後押ししています。

・企業や施設における防犯・防災意識の高まり
企業や商業施設、公共施設などにおいて、セキュリティ対策の重要性がますます認識されています。

・イベント開催の増加
コロナ禍で一時的に減少したオフラインイベントが復活し、大規模なイベントにおける警備需要が高まっています。

・ホームセキュリティの普及

個人宅における防犯意識の高まりから、ホームセキュリティサービスの需要も堅調です。・テクノロジーの進化と融合
AIを活用した監視システムやドローンによる警備など、最新技術を導入することで、より効率的で高度な警備サービスが提供されはじめています。

 

警備業者数の増加に比例して、警備員数も増加傾向にあり、業界全体としては成長を続けています。警備業界の将来性については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

警備業界に将来性はある?警備需要の高まりと業界の抱える5つの課題とは
警備員に将来性はある?大手・中小警備会社の長所と短所&警備員を目指す際の注意点

 

警備員になるなら警備会社は大手と中小企業のどちらが良い?

クエスチョンマーク

警備員として働くことを決意したら、次に考えるべきは「どの警備会社に就職するか」です。
警備会社には、全国展開する大手企業と地域に根差した中小企業があり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。キャリアプランや働き方に合わせて、最適な選択をすることが重要です。

 

大手警備会社のメリット・デメリット

大手警備会社は、その知名度や規模の大きさから、多くの方が検討する選択肢でしょう。

 

メリット

大手警備会社のメリットは、以下のとおりです。

・安定した経営基盤

経営が安定しており、倒産のリスクが低い傾向にあります。安心して長く働きたい方には大きなメリットです。

・充実した福利厚生

研修制度、資格取得支援、各種手当、健康保険組合など、福利厚生が手厚いことが多いです。

・多様なキャリアパス

警備の種類が豊富で、さまざまな現場を経験できます。また、内勤への異動や管理職への昇進など、キャリアパスが明確な場合が多いです。

・最新設備の導入

警備システムや装備品など、最新の設備が導入されていることが多く、効率的かつ安全に業務を遂行できます。

・教育・研修制度の充実

新任教育はもちろん、定期的な研修や専門スキルを磨くための研修が体系的に整備されています。

 

 

デメリット

大手警備会社のデメリットは、以下のとおりです。

・転勤や異動の可能性

全国に拠点があるため、転勤や部署異動を命じられる可能性があります。

住む場所や生活リズムを変えたくない方には不向きかもしれません。

・人間関係の希薄さ

組織が大きいため、一人ひとりの顔が見えにくく、人間関係が希薄に感じられる場合があります。

・個人の意見が通りにくい

組織のルールや慣習がしっかりしているため、個人の意見や提案が通りにくいことがあります。

・競争が激しい場合もある

キャリアアップを目指す場合、社内での競争が激しくなる可能性もあります。

 

 

中小警備会社のメリット・デメリット

地域密着型の中小警備会社は、大手とは異なる魅力を持っています。

 

メリット

中小警備会社のメリットは、以下のとおりです。

・地域密着型の働き方

特定の地域に特化しているため、転勤のリスクが少なく、慣れ親しんだ場所で長く働きたい方には最適です。

・アットホームな雰囲気

社員数が少ないため、アットホームな雰囲気で社員同士の距離が近く、人間関係を築きやすい傾向にあります。

・個人の意見が反映されやすい

風通しが良く、個人の意見やアイデアが業務に反映されやすい場合があります。

・幅広い業務経験

一人の警備員が複数の業務を担当する機会が多く、幅広いスキルを身につけられる可能性があります。

・柔軟な働き方

勤務時間やシフトの融通が利きやすい場合があります。

 

 

デメリット

中小警備会社のデメリットは、以下のとおりです。

・経営基盤の不安定さ

大手に比べて経営基盤が不安定な場合があり、会社の経営状況によっては不安を感じる可能性があります。

・福利厚生の差

大手に比べて福利厚生や研修制度が充実していないケースがあります。

・キャリアパスの限定性

警備の種類や部署が限られているため、キャリアパスの選択肢が少ない場合があります。

・最新設備の導入の遅れ

予算の都合上、最新の警備設備やシステム導入が遅れることがあります。

 

 

警備の仕事は未経験からでもはじめやすく、安定した需要がある点が魅力です。警備のMTは、未経験の方も安心してスタートできるサポート体制が整っています。順調にキャリアを積むことができるため、警備会社への就職・転職をお考えの方は、ぜひ警備のMTまでご連絡ください。

警備のMTに関する詳しい情報はこちらから

 

警備会社に就職・転職するには“身元保証人”が必要!?

紙に記入する人

警備会社への就職・転職を検討している方にとって、意外と盲点となりがちなのが身元保証人の必要性です。一般企業ではあまり求められないケースもありますが、警備会社では身元保証人の提出を義務づけているところが少なくありません

警備会社への就職には、身元保証人が2名以上必要なケースが多い傾向にあります。これは、警備員の業務が人々の生命や財産を守るというとても重要な使命を帯びているため、採用にあたって信頼性が重視されるからです。身元保証人は、就職者が会社に虚偽の経歴を伝えていないことの証明となったり、緊急時の連絡先として活用されたりする役割を担います。

身元保証人は、親族や親しい友人に協力をお願いするのが一般的です。事前に、保証人の役割や責任範囲をきちんと説明し、承諾を得ましょう。

ただし、警備会社によっては身元保証人が1名で良い場合や、ごく稀に身元保証人を用意しなくても良い会社も存在します。これは、会社の規模や採用方針、警備業務の種類によって異なるため、応募前に必ず確認が必要です

 

身元保証人がいないときの対処方法

「身元保証人になってくれる人がいない」と悩む方もいるかもしれませんが、身元保証人がいない場合の対処方法はいくつか存在します。

 

アルバイト雇用から正社員を目指す

正社員採用に比べて、アルバイト雇用では身元保証人が不要なケースや、少ない人数で済むケースがあります。そのため、まずはアルバイトとして入社し、そこで実績を積み、会社からの信頼を得てから正社員登用を目指すのも有効です。

 

身元保証人代行サービスを活用する

民間には、身元保証人の代行サービスを提供する会社も存在します。
ただし、利用には費用がかかるため、サービスの信頼性や料金体系をきちんと確認し、慎重に検討する必要があります。

 

採用担当者に相談する

身元保証人の問題で応募をためらう前に、まずは応募先の警備会社の採用担当者に直接相談してみましょう。事情を説明することで、会社側から何らかの代替案が提示されたり、個別の事情を考慮してくれたりする可能性もあります。正直に相談することが、解決への第一歩となるでしょう。

 

警備会社へ就職・転職する前に調べておくべき2つのこと

警備員として後悔のないキャリアを築くためには、就職・転職活動における事前の情報収集が重要です。とくに、以下のポイントは入社後のミスマッチを防ぎ、長く安心して働くために不可欠です。

 

警備員の適性があるかどうかを調べる

警備員の仕事は、誰にでもできるわけではありません。体力はもちろんのこと、精神的な強さや責任感、冷静な判断力など、特定の適性が求められます。

・体力、健康

立ち仕事や巡回が多く、夜勤や長時間勤務もあるため、基本的な体力と健康状態は必須です。

・責任感と真面目さ

人の生命や財産を守るという重大な責任を伴う仕事なので、どんな状況でも真面目に業務を遂行できる責任感が求められます。

・冷静な判断力

緊急時や予期せぬ事態が発生した際に、パニックにならず冷静に状況を判断し、適切な行動をとれる能力が必要です。

・注意力と観察力

常に周囲に目を配り、些細な変化や異常にも気付ける注意深さと観察力が重要です。

・コミュニケーション能力

不審者への声掛け、来訪者への対応、同僚との連携など、円滑なコミュニケーション能力も必要となります。

・忍耐力と集中力

長時間同じ場所で監視したり、地道な業務を継続したりする忍耐力や集中力も求められます。 

 

 

これらの適性を自己分析し、もし不足していると感じる点があれば、入社後の研修や日々の業務を通じて意識的に伸ばしていく努力が必要です。

 

ホワイト企業であるかを調べる

警備業界に限らず、どの業界においても「ブラック企業」と呼ばれる企業が存在します。過度な労働時間、ハラスメント、不当な賃金など、不健全な労働環境は心身に大きな負担をかけます。
警備会社に就職・転職する際は以下のポイントを参考に、入社前に「ホワイト企業」であるかをしっかり見極めましょう。

 

福利厚生・待遇が良いか

給与水準だけでなく、各種手当(深夜手当、資格手当、家族手当など)、社会保険の完備、有給休暇の取得しやすさ、退職金制度など、福利厚生が充実しているかを確認しましょう。これらの待遇が良い場合は、社員を大切にしている会社の証でもあります。

 

積極的に情報発信をしているか

会社のWebサイトや採用ページ、SNSなどで、事業内容、企業理念、社員の声、働き方などの情報が積極的に公開されているかを確認しましょう。情報公開に積極的な会社は透明性が高く、社員に対してオープンな姿勢を持っていることが多いです。

 

教育体制を徹底しているか

未経験者への新任教育はもちろんのこと、定期的なスキルアップ研修や資格取得支援など、社員の成長をサポートする教育体制が整っているかを確認しましょう。教育に力を入れている会社は、社員の長期的な育成を考えているといえます。

 

昇給制度があるか

勤続年数や実績に応じて、給与が上がる仕組みが明確に定められているかを確認しましょう。昇給のチャンスがなければ、モチベーションの維持が難しくなります。

 

評価基準を設けているか

社員の働きぶりや成果を公平に評価するための基準が明確に設けられているかを確認しましょう。曖昧な評価基準は、社員の不満や不信感につながりやすいです。

 

会社の売上が安定しているか

企業の安定性は、安心して働く上で重要です。会社の業績や売上が安定しているか、将来性があるかを確認しましょう。IR情報や業界レポートなども参考にできます。

 

警備の仕事は、地域社会の安全を守る、やりがいのある仕事です。警備のMTは、未経験の方も安心して働けるよう、充実した研修制度とサポート体制を整えています。資格取得のサポートも行っているため、安定した環境で新たなキャリアをスタートさせたい方は、ぜひ警備のMTまでご連絡ください。

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まとめ

警備員への就職・転職は、社会貢献性が高くやりがいのある選択です。警備業務の種類は多岐にわたり、どれも安定した需要が見込まれる将来性のある業務といえます。
警備会社を選ぶ際は、大手と中小それぞれのメリット・デメリットを比較し、自身のキャリアプランに合うか見極めましょう。

警備のMTは、愛知県名古屋市を拠点に施設警備や交通誘導・雑踏警備などを行う警備会社です。愛知県や岐阜県、北海道に営業所があり、各拠点でさまざまな警備業務を請け負っています。
日程や働く時間などを柔軟に設定でき、未経験でも安心して働ける環境を整えている他、会社契約の寮を完備しているためすぐに腰を据えて働けます。
「警備会社で働きたい」「警備員の仕事に興味がある」という方は、ぜひ警備のMTへご連絡ください。

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